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日本食の未来

激動のアメリカ。

なんと150円の円安時代に突入したおかげで、見える世界は一変してしまいました。日本を取り囲む壁は高くなり、外の世界が見えにくくなったような印象を覚える人も多くなったのではないでしょうか。コロナ明けの時代において、成長している国を見るとまたその違いが鮮明です。アメリカです。2024年2月現在アメリカのGDPは23兆ドル。100円時代なら2300兆円ですが、150円時代では3000兆円を超えてしまいます。日本から見える景色が変わるのも当然ですね。

GDPという指標だけで判断するのもなんですが、わかりやすいのでもう一つ。世界全体に占めるGDPの割合は現在、アメリカが25%前後、中国が17%前後で、日本は5%以下です。これが2021年ですから、150円になった現在はさらに低下していることだけが確実です。さて、となると95%以上のマーケットは日本の外にあることになります。端的に言えば、日本はより大きなマーケットを考えるのならば、どんどん外にものを売りに行かなければならないということになりますね。もちろん、エネルギーも何も、外から購入する日本にとって、円安時代の輸入加工産業はいろいろなことを考なければいけないですが。

さて、日本の現状を考えれば、市場として最初に考えるべきはアジアもありますが、やはり世界最大のマーケットであるアメリカは外せないのではないでしょうか。まだまだ未開拓なものがたくさんあります。私たちヤマダイ食品も、これまでアメリカにフォーカスし継続的な営業活動を実践してきました。特に、日本食が着実に世界へ浸透していることは、私たちにとっても大きなチャンスです。市場の拡大、より大きなマーケットへの日本食の浸透、求められる味わい、高品質でユニークなトライ。できることはたくさんあります。

一方で、アメリカはとにかく激動の一言です。変化が早く、習熟も、トライエラーも早い。どんどん多様な商品が登場し、投入され、コロナ明けのアメリカは、またおどろくほどハイクオリティの日本食が次々に登場しています。しかしながら、日常生活の中では、まだまだ日本食が一般的というわけではなく、提供する側の人たちの知識不足や、設備不足ゆえに味わいが今ひとつというものもたくさんあります。そのすべてが我々のチャンスです。行動するスピードを上げ、品質を上げる。この両立をこなすことで新しい事業体力へと転換していくことが今必要となっています。

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