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オンラインストアの挑戦。

ヤマダイ食品には、オンラインストアである冷凍お惣菜通販サイト「UJURO」があります。私たちは業務用の冷凍食材を提供しているため、コロナ禍で外出したり、会食などができない社会になったときは、壊滅的な経営ダメージを受けました。文字通り90%ほど売り上げが消失したのです。あれやこれやと試したけれど手応えゼロ。そんな時、時代は「宅食」へとシフトしていきます。カット食材や、少し調理済みのものをセットにし、家で仕上げるタイプのミールキットが増加したりと、これまでになかった動きが業界全体でうねっていきます。

ヤマダイ食品でも急ごしらえでもと、オンラインストアを立ち上げることになりました。とはいえ、しっかりと練りに練った戦略で立ち上げたというよりも、急落していく売上に対するアプローチのひとつ、といったところだった点は否めません。したがって、商品点数が極端に少ないのが課題のまま現在に至っています。もとより、私たちが提供している、業務用冷凍食材をそのままお出しできれば、商品点数も一気に品揃え豊富な状態になるのですが、量が家庭向けとは異なり膨大であることや、冷凍環境の管理方法や、調理方法がご家庭環境で処理しきれないものがあるため、なかなかそのままお出しできないという悩みがあります。

そうした中でコロナ禍が明け、ようやく新しい成長軌道が見えてきました。では、オンラインストアの役割も一旦完了、というわけにはいきません。始めたからにはということもありますし、オンラインストアがもつ可能性を最大化できていない現在まだまだやれることがあるからです。もちろん、使い勝手の面で至らないことがあること、商品点数の話などは理解しています。さらに、オンラインストアはヤマダイ食品からのポイント提供をコアにした、新しいコミュニティの醸成をコアにしていることもあげられます(この件に関する記事はこちら)。とはいえ、お客様からすれば、商品点数も少ない不思議なオンラインストアであることに違いはなく、なんとかそうした状況を改善していきたいと我々も考えてきました。

こうした状況を解決するための手段のひとつは、確実に商品ラインナップの充実であると考えています。商品点数を増やしていくことです。社内でも新しい動きが始まっています。1ヶ月に一品、オンラインストアで提供できる商品を開発し続けていこうというものです。正直これは過酷です。しかし、まだまだヤマダイ食品には無数の商品がありますし、今なお、無数の企画が動いています。この一端だけでもオンラインストアでご提供できないだろうか。挑戦は始まったばかりですが、きっと実るよう努力して参ります。

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