大谷翔平選手のロサンゼルス・エンゼルスからロサンゼルス・ドジャースへの移籍が決まった時、「ヤマダイ食品もついていくのか?」と皆さんから聞かれました。結果エンゼルスのスポンサーを続けているわけですが、その理由を今回はお話します。
ヤマダイ食品は2021年からエンゼルスのスポンサーをしています。
ですが実はそもそも、会社設立40周年のセレモニーを始球式にしようという事で、2020年にスポンサー契約をする予定でした。しかしその後、新型コロナウィルスの感染が拡大したのです。
例にもれず弊社も大打撃を受け、さらにその直前に総工費25億円もかけて工場を作ったにもかかわらず、1ヶ月後には売り上げが7割も減ってしまいました。そんな大変なタイミングで、エンゼルスの当時のセールスマネージャーだったマイク氏から「大丈夫か、どうする?」と連絡があったんです。当時、槍や隕石が降ってきても絶対に投げますというような内容の契約書にサインをしたのですが、彼は「こんな時だから、契約書の内容にかかわらずいかようにも。来年にスライドするのでもいいし。」と言ってくれました。そうして、契約を1年スライドさせてください、とその言葉に甘えたんです。
コロナが少し落ち着いてきた1年後、また彼から連絡がありました。当時まだ会社としては厳しい状況でしたが、さすがにやると答えたんです。ただ、広告枠はバックネット裏に2つあるので、そのうちの1つだけを2021年と2022年で半額でどうかとダメ元で聞いたら、悩んだ末OKをしてくれました。だから、ヤマダイ食品の広告枠は1つなんですが、かなりの破格の金額で契約が出来ました。
そしたら大谷選手が大ブレークされたという話なんですから、本来であれば2020年に新型コロナウィルスの影響で経営が苦しい中契約金を払い、契約金を払ったものの翌年から大谷選手がブレークして、「やるのが早かった…!」というオチだったんでしょう。ただそうならなかったのは、コロナ禍に電話をくれたマイク氏の存在があり、彼の思いやりがあったからこそです。私にとって彼は恩人と呼ぶべき人の一人です。
マイク氏のおかげで、2020年の1年契約だったはずが、2021年と2022年の2年間スポンサーをすることが出来、その間大谷選手が大活躍してヤマダイ食品が驚くほど報道されました。契約が終わる頃、大谷選手が移籍してもしなくても、君がいるなら契約を続けると現地で話したところ、3年目も同じ破格の条件で契約を継続する事ができました。そうして大谷選手が大ブレークした3年間を我々は共にすることになったんです。
大谷選手がドジャースへ移籍する際、スポンサー契約費について広告代理店の方から聞き、あまりの金額に驚きました。そして我々には無理だ…と思ったんです。周りの方には悩んでいる顔をしていましたが…
我々はマイク氏の厚意があったおかげで、破格の金額で契約が出来ましたが、実際はその何倍以上もの広告効果を得られていたことにその時気づいたんです。あとは彼のおかげで破格となったエンゼルスとの契約金と、ドジャーズの現在の契約金にどれだけの差があるのか、それは皆さんのご想像におまかせします。
マイク氏、ボビー氏がご来社されました!(2024.11.20)
2024年11月20日、樋口の恩人でもあるエンゼルスのマイク氏がボビー・バレンタイン氏と一緒に、弊社の東京本部にご来社されました!
突然のご来社に大興奮の野球経験者の社員2名もご挨拶させて頂き、サインまで頂きました。また、大のロッテファンである営業担当の森、当日は出張で惜しくもお会いする事が叶いませんでしたが、後輩の横山が代わりに森宛にサインを求めるファインプレー!(ボビー氏には彼が「Mori-san!」と呼ばれていましたが…)
弊社とエンゼルスとの架け橋となったマイク氏に直接お会いできたこと、また元プロ野球選手で元ロッテの名将でもあるボビー氏にお会いできたこと、弊社社員一同嬉しく思います。