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101のレシピ

“オクラ”のヤマダイ食品。

取材・文:Dishes編集部

“オクラ”を武器に。

私たちがBtoB向けの食品メーカーとして歩み始めた約30年前、私たちのことを知っている人たちはほとんどいませんでした。しかし、営業効率を考えれば、人の脳裏のどこかに「ヤマダイ食品」という名称をポジティブに印象付けすることができれば、大きなアドバンテージになります。もちろん、提供する商品の品質が悪ければ、そのままネガティブな印象付けになりかねません。会社の品質を向上させ続けることは必須です。幸い、私たちは味や品質には自信がありましたし、もともと食品の下請け工場として量をこなしてきた経験も豊富でした。あとは、どんどんお客様に試してもらうだけだという自負もありました。

知られていないこと自体は可能性でしかないのですが、門前払いされれば取り付くしまがありません。お会いできさえすれば、一口食べていただければ、と思ったことが何度もあります。そこで考えて考え抜きました。大小問わず、世界、全国、地域において知られている食品メーカーは特徴のある商品や素材をもっています。私たちにとって、そう呼べるだけのオリジナルな食材や品物は何か。辿り着いたのが”オクラ”でした。

ヤマダイ食品が古くから手がける商品に「オクラごま和え」があったことも、大きな気づきでした。”オクラのヤマダイ食品”この響きを使っている企業もありませんでしたから、営業に行くときには必ず毎回”オクラのヤマダイ食品”という言葉を言うように、すべての営業スタッフ総出で取り組みました。

 

“オクラ”への想い。

唱えれば叶う、と言われることがあります。私たちも実際、”オクラのヤマダイ食品”と言い続けることで、認知が確立されていく手応えを得ることができました。この言葉は、業界の片隅に確かに私たちの居場所を作り出してくれたのです。さまざまなオクラ関連商品も生まれました。会社全体の意識も変化していきました。振り返ってみれば、確かにこれは、企業の知名度における知的生産の技術だったと言えるのかもしれません。「オクラごま和え」は、オクラ関連商品の先鋒として大いに活躍してくれました。こうして、当商品における思い入れの強さが生まれることになります。

今では、ヤマダイ食品という社名の認知が業界内で広がり、大手食品メーカーや商社さんにも振り向いていただけるまでになりました。ありがたいことに”オクラ”を言わずとも良くなりつつあります。素晴らしくありがたいことだと思います。しかし同時に、”オクラのヤマダイ食品”にどのような意味があったのかを忘れてはならないと考えるようにもなりました。

こうして「オクラごま和え 101のレシピ」プロジェクトが考案されました。「オクラごま和え」を使って、新しい料理に活用するプロジェクトを進めていくことで、私たち自身の価値を再認識することが目的のひとつです。同時に、「オクラごま和え」を愛していただくお客様に対して、より楽しいレシピや発想を体験いただく機会を作り出したいと考えています。

コンテンツはyoutubeにて動画として配信して参ります。また、独自のレシピがあればいつでもお知らせください。検討した上で、採用させていただくかもしれません。当コンテンツにて少しでも皆様への感謝が伝えられれば、これ以上ない成果だと思っております。どうぞ、「オクラごま和え 101のレシピ」の今後をお楽しみにしてください。

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